専門家を、頼る。
連座の台風🌀が過ぎた頃から、急に秋めいてきましたね。
これを見計らったかのように、動き出す面々が。
…そう、虫たち。
彼らも日本列島の酷暑は堪えるようで、
暑すぎて活動できないのだとか。
たしかに、アブラゼミが夕暮れに鳴いたりしてたもんな。
ヒグラシと合唱したり、なんて、
自分が幼少の頃は無かった。
まぁセミや蚊なら、まだ良しとしましょう。
今回我が家においでなすったは、
はい、スズメバチ御一家でござい。
二階ドーマーの軒下という、
直射日光も風雨も凌げて、人も寄り付かない、
カラスもネコも来ない、絶妙なスポット。
死角でスクスクと成長した巣は、直径は30cmはあろうか。
こりゃだめだ。素人には手が出せない。
こんなときは、素直に専門家を頼ります。
ここではビーバスターと呼ぶことにする。
とはいえ、頼もうにも何の伝もない私。
ネット時代は便利ですね。
検索すれば、たちどころに歴戦の勇士たちのリストが。
同じ市内のビーバスターを選び、ポチッとな。
すぐに折り返しが来る。
「ちょうど近くで作業してる者が居ますので、終わり次第に向かわせても良いですか?」
なんてタイミングだ。断る道理もない。
ぜひお願いします。
本当にすぐ来た。スゴイスピード感だ。
ハチよりも速く飛んできたビーバスターと一緒に
遠目に巣を眺める。
「立派ですねぇ」
「いや本当に。全然気付きませんで」
「彼らも必死ですからね、見つからないように」
そうだよなぁ……
「ああ、どんどん帰ってきますね」
「夕方は帰宅ラッシュです。人間と同じ」
「これ、取れますか」
「はい。それが仕事ですから」
カッコいい。
二言は無い。
さささっと作って出された見積もりは、相場と乖離なし。
技術料として、至極真っ当。むしろ色を付けたい位に。
「お願いします」
即決です。
こういうことは、専門家に任せるのが、いちばん。
ものの30分でミッションコンプリート。
次の現場へ向かうと、颯爽と駆けていく。
すごいぞビーバスター、速いぞビーバスター。今日も人知れず、町の平和を守るのだ。
実に気持ちよくお仕事なさっていた。いやはや、恐れ入りました。