熱量が決め手。
「料理は化学だ。」
たしか、道場六三郎氏の言葉だったかと思います。
これを地で体感しました。
題材は、コーヒーのハンドドリップです。
破砕した豆に、熱湯を注いで抽出液を得て、濾過する。
濾過した黒い液を頂くのが、コーヒーですね。
まさに化学実験。
これまでさんざんドリップしてきたものの、
納得の一杯に出会うことが叶わずにいました。
今回、ついに、ブレイクスルーがありました(大げさ
決め手は、温度。お湯の温度です。
コーヒー本には、
「90°前後」とか、
「沸騰状態から一息おいて、落ち着いた頃」というような表現がありますが、
実際何℃で淹れているのかわからなかったので、温度計で確認しました。
結果、お湯の温度はもっと低いのが正解。
ポットで85℃、豆に注いだ頃には80℃くらいに落ちている状態がねらい目。
さらに、一投目の蒸らし時間。
短いほど酸味がつよめ、長いほどまろやかに。
10秒~30秒の間で加減します。
「温度」と「蒸らし時間」。
この2点をきっちり押さえれば、素人ドリップのばらつきがグッと減ります。
喫茶店の一杯には到底及びませんが、
自分の納得の一杯に急接近できること請け合いです。
お試しください。