季節の言葉を、味わう。
7月、文月のスタートです。
2024年の折り返し点。
じたばたすることなく、淡々と、日々の研鑽を積み重ねていきましょう。
7月1日は「半夏生」、「はんげしょう」と読みます。
「夏至」から11日目を「半夏生」と呼び、
良い収量を得るには、この日までに田植えを終えること、とされている日なのだとか。
田植えが済んだら豊作祈願。
末広がりの八、四方八方に手足を拡げるタコを食べて・・・という流れで
特に関西圏では、半夏生にタコを食べる風習があると。
なるほど。
最近のスーパーのチラシに”タコ特売”の文字が躍っていたのは、そういう理由だったのか。
えらいかわゆいたこさん(笑)
二十四節気のように、季節に根ざした言葉や風習を知るたびに、
日本は四季がある国だなぁとしみじみ感じます。
この言葉が、2600年以上前の昔から語り継がれ、
現代人が聞いても、当時とほぼ同じ季節感覚を想い起こさせるのだから、
言葉の力は偉大です。
言葉を解釈する根っこ、非言語領域の”共通認識”が、
知ってか知らずか、脈々と受け継がれているのも、とても興味深いですね。
大切にしたい感覚です。
時は遡り私が中1の頃。
タコちゃんと呼ばれているバスケ部女子がいました。
スラっと長身で身のこなしも軽く、およそタコのイメージとはかけ離れている彼女でしたが、
そのニックネームを気にする様子もなく、普通に受け容れていました。
内気な私は、その渾名の由来を聞くこともできず
卒業してしまったわけですが。
ついにその謎が解けました。
彼女の名前は「なからい なつき」→「半井夏生」→「半夏生」
今年も夏が来ましたね。