デジタル社会と、怪盗ルパン。
いやはや、驚きましたねぇ。
純金茶碗の盗難事件。
リードを見たとき、コナンの新作映画のプロモーションか?と思いましたよ(笑)
全然笑いごどじゃないですけど。
この件、現代社会の隙を見事に突いた事件だと思いました。
日本橋高島屋で開催中の大純金展。
その名の通り、高額な美術品が集まることは想像に難くない。
であれば警備もカタイ、さしずめ大泥棒も出る幕なし…
が、大方の見立てでしょうか。
でもこれ、なんか既視感がありませんか。
それこそコナンやルパンの舞台設定みたいな。
そうです。思い込みです。
私たちには、定番の物語が刷り込まれている。1つ目の隙。
犯行は白昼堂々行われてます。
「普通の服装の男性が、リュックに入れて持ち去った」
おそらく、大事に大事に扱われてきたであろう純金茶碗を、リュックに放り込んで、持ち去る。
高価な品をこんなに雑に扱う筈がない。2つ目の隙。
当然、警備の眼は光ってるでしょう。
ところが人件費高騰の世の中です。
機械警備も活用しましょう。
カメラにセンサーにIoT活用してDX警備にすれば、臨場する警備員を減らせるよね?
デジタルツールが見張ってくれるから、警備員でなく監視員でいいよね?
デジタル過信。3つ目の隙。
だいたい悪さを働く人間は、何らかの挙動不審を示すもの。
これは、その道のプロが見れば一目瞭然で、事に及ぶ前、あるいは直後に現行犯逮捕が出来る。
人間ならではの職人芸です。
これは暗黙知。言語化できない領域。
お手本を動画に取ってAIに食わせて学習させれば、デジタルAI刑事の出来上がり…
そんな都合のよいお話しがあるだろうか。
デジタルが得意なこと。
アナログだからこそ活きること。
二者択一ではなく、適材適所。
良い塩梅という言葉を、忘れてはいけません。