始まりは突然に。第三幕。
見慣れない番号から着信履歴。
掛け直してみると、件の修繕をする職人さんでした。
前回までのストーリー
「○○工務店です。塀の修繕のお見積りが出ました」
「ああ、これはこれは。お世話になります。よろしくお願いします」
「見た目からすると、もしかしたら驚かれるかもしれませんが…
工事費、手続き等も全て込みで○○万円ですね」
「…たしかに。思ったより大きい額ですね」
「工事は2日を見込んでまして、材料と、職人と…と手配していくと、うちだとこの額になりますね」
「なるほど…。変な質問ですが、きれいに直せますか」
「ばっちりきれいに仕上げますよ。これで飯食ってますから!」
「わかりました。それを聞けて安心しました。
この内容でお願いします。」
「ありがとうございます。
…あの、余計かもしれませんが、今回はもしかすると自動車保険が使えるかもしれません。
家主様も急いでおられないとのことなので、一度お尋ねしてみては」
「それは盲点でした、ありがとうございます。
ダメ元で聞いてみます。家主さんにも私から連絡入れときますね。」
「はい!それではまた〜」
思った通り、気持ちのいい職人さんとつながりました。
提示金額の妥当性を、淀みなく説明できる。
自身の仕事に自信がある何よりの証拠。
やましさの欠片も無い。
こういう商売をしなければいけませんね。
勉強になるなぁ。
気持ちよくお支払いし、気持ちよく仕事をして頂く。
コレです。
事の発端は僕の不注意だけど、結果、みながHappyになっていく。
最高の着地点が見えました。