変化するもの、しないもの。
「シミュレーションが使えなくなってます。。」
ユーザーから申し出があり、調べました。
1人情シスの備忘録、今年も安定稼働です。
今回のテーマはFusion360。
“高価で個人では手が出ない“が常識だった設計ツールを、AutoDeskが比較的安価にサブスク提供しているソフト。
一番安価な標準プランを契約すると、以下の機能が開放されます。
デザイン:いわゆる3D-CAD機能。ミドルレンジで、機能も操作感もSolidWorksとほぼ同等。
図面:いわゆる製図機能。3D-CAD連動タイプ。
製造:いわゆるCAM。自動でツーリングやパス設定ができ、結構パワフル。日々進化。
シミュレーション:3DモデルベースでのCAE解析機能。これもかなりパワフル。
ジェネレーティブデザイン:GD。最適化設計。最適化計算は別途クレジットが必要。
レンダリング:プレゼン資料やWEBチラシ作り等に。
アニメーション:動きの作成。マニュアルやPRアイテム等に。
3D-CADは1本1000万する時代で育った身としては、価格破壊ここに極まれりというか、隔世の感というか、当時よりツール導入のハードルが超!低くなり、本当に良い時代になりました。
さらにハイスペック機能が欲しい場合は、追加でExtensionとよばれるライセンスを購入する仕組み。
詳しくはググってください。
さて、今回はFusion360のシミュレーションに関する問合せでした。
ソフトの全体の建付けは、ざっくりと以下の通り。
・アカウントに「クラウドクレジット」なる専用通貨が割り当てられている。
・シミュレーションスタディを実行する毎に、所定の「クラウドクレジット」を消費する。
・高度なシミュレーションほど、消費する「クラウドクレジット」が多い。
・必要なだけ「クラウドクレジット」を購入して使う、課金システム。
・シミュレーションの実行環境を「ローカル」「クラウド」から選択でき、「ローカル」実行の場合はクラウドクレジットを消費しない。
調べていくと、重大なルール変更があったことを発見。
結構前のお話ですね・・・
シミュレーション解析の<ローカル解析>が廃止されます!2022年9月6日予定のアップデートから
https://forums.autodesk.com/t5/fusion-360-ri-ben-yu/shimyureshon-jie-xino-rokaru-jie-xi-ga-fei-zhisaremasu-2022nian9yue6ri-yu-dingnoappudetokara/td-p/11350176
・たしかに、現行バージョンのFusion360には、「ローカル」は無くなっていました。
・かつ、「クラウドクレジット」の残数がゼロに→現在は「トークン」になり、1年の有効期限付きとなった!
うーん、どこまでも搾り取ろうという意気込みを感じますね。
トークンを買う場合は「¥42,900-/100トークン」が最小単位のようです。
…次のページへ続きます…