続々・設計者のキャリアとは。

前々回から続くテーマ、「機械設計者のキャリアについて」。今回でまとめます。

機械設計者を評価するときに、本人の「設計できます」発言を鵜呑みにしてはいけません。
自分なりの評価尺度を持つべきですね。

前回のポンチ絵のやり取りでも良いでしょう。
そもそも、CADが無ければ図面が描けない、の時点で、優秀な機械設計者とは言えませんね。

続・設計者のキャリアとは。

引き続き、機械設計者のキャリアについて整理していきます。 前回は、・機械設計者の仕事は、他分野と比べ工数で測れない領域が広範囲である ・機械設計者なら当然「図面…

「設計が出来ること」と「CAD等のツールが使えること」は、イコールではありません。
また、「機械製図が出来ること」と「機械図面を描けること」も、イコールではありません。

この辺が他分野の方から見て、スキルを評価し難いなぁと感じるポイントなのでしょう。


この上さらに、コミュニケーション能力、人間面の評価が絡んで来るといよいよお手上げ、ツール論に頼った評価になりがちです。
結果、誰も嬉しくない状況が生まれてしまう。


まとめます。

出来る機械設計者は、
・紙と鉛筆で設計が出来ます
・手工具や道具類の扱い方を知っています
・学びの基礎や基本を大切にしています
・現場のことをよく知っています
・最新技術の習得に貪欲です
・コミニュケーション力に長けています
・気配りができます
・隣の庭を掃くのが得意です
・独り善がりの仕事を嫌います
・自分の限界を知っています
・故に、チームワークを大切にします

あれ?これって機械設計者に限らないのでは?
そのとおりです。
機械屋特有の項目は最初の2つで、それ以外は全分野共通と言えるでしょう。

⇨最初の5つに特化するほど「職人肌」
⇨後半6つに特化するほど「マネージャー肌」
⇨どちらにも強ければ「現場をよく知るマネージャー」、私はコレを「歌って踊れるエンジニア」と表現しています(笑)

人により得手不得手がありますから、能力の発露はご本人次第ではありますが、

少なくとも「歌って踊れるエンジニア」の視点は、全エンジニアが持っておいて損はありません。

よりよい仕事をするために。
生涯現役・プロのエンジニアを続けるために。

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