直線でもコーナーでもないポイントを、攻める。
この季節の朝駆けが、いちばん気持ちいいですね。
出発は肌寒いけど、山に着く頃にはお日様が温かい。
陽だまりでマシンを止めてひと休み。
ことりのさえずり、森を抜けていく風のおとを聞きながら
じんわりと、温もる。
ああ、至福。
ここに至る道のりは、すべからく峠道。
曲がりくねったワインディングロードであります。
早朝組の多くは熟練者。クルマもバイクもいいペースで進みます。
ペースが乱れるのは、2番手組が現れた時。
速いのか?遅いのか? 予測出来ない動きをする上に、エラい突っかかってくる(笑)
先達から語り継がれる言葉。曰く、
直線が速いヤツは三流。
コーナーを極めて二流。
直線でもコーナーでもないポイントを極めて一流。
ワインディング走る上で、最も大切なのは直線でもコーナーでもないポイントのクリアの仕方。
これに尽きます。
最近のマシンは性能が良すぎる。直線とコーナーか速すぎるのです。
頭を使わなくとも、それなりに速い気分に浸れる。
実はこれ、すごく危ないんですよ。完全に独りよがりだから。己のペースを周りに押し付けてるだけ。
一流は、素人目ではパッとわからないところを極めているもの。
これは、バイクに限った話ではなく、
「モノゴトの本質を捉えているか」
ということです。
仕事も人付き合いも、根っこは同じ。
さて、あなたは何流ですか。