その言い訳は、誰のため?
物事には、ことエンジニアリングには、失敗は付きものです。
大なり小なりの失敗を積み重ね、その度に改良を重ね、ようやく成功に辿り着く。
辿り着いた”成功”すら、後世になれば”失敗”と評されることもしばしば。
斯くも、技術の世界とは、厳しく過酷なものであります。
それをわかってこの業界に身を置いているだろうに、
失敗を指摘されると
「だって、言われた通りにやっただけだから」
「でも、こうなったのはあいつがそうしろって言うから」
仕事を始めて間もない若者ならまだしも。
中堅・ベテランと呼ばれる年齢の方でも、
第一声が ”言い訳” の方が居ます。
その一方で、失敗を指摘されたことを素直に聞き入れ
即座に次の一手を考えて、行動に移していく人もいる。
・・・一緒に仕事をしたいと思うのは、どちらでしょうか。
自分にとって都合の悪いことを指摘されるのは、快いことではありません。
それは同時に、指摘する側にとっても同様です。
間違いを指摘する、異なる意見を述べる、という行為には、大変なエネルギーを使います。
であるからこそ、その場に居合わせたときは、まず素直に聞く姿勢。
言い訳なんか不要です。
なぜ、相手がそう考えたのか、感じたのか。全身全霊で、聴く。
すべてはそこから始まります。